皮膚科の診療内容

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AGA(男性型脱毛症)について

AGA(男性型脱毛症)とは?

AGAとは、Androgenetic Alopeciaの略で、「男性型脱毛症」の意味です。成人男性によくみられる髪が薄くなる状態のことです。思春期以降に額の生え際や頭頂部の髪がどちらか一方、または双方から薄くなっていきます。一般的に遺伝や男性ホルモンの影響などが主な原因と考えられています。抜け毛が進行し、薄毛が目立つようになります。
同じ男性型脱毛症でも、男性と女性では現れる症状が異なります。

~男性場合~

典型的なパターンは2種類あります。
1つはこめかみの上から脱毛が始まり、徐々に上に向かって生え際が後退していくものです。
正面から見るとアルファベットの「M」の形に見えるので「M字型」と呼ばれています。
2つ目は頭頂部を中心に円を描くように薄くなっていくパターンで、こちらは「O字型」と呼ばれています。

~女性場合~

局所的に脱毛が起こるのではなく、全体的に毛髪が細くなり、薄毛になる傾向があります。
男性とはパターンが異なるため、特に「女性男性型脱毛症」と呼ばれます。

AGAの原因

遺伝や生活環境など様々な要素が関わっていると考えられており、現在、専門家によってその原因が研究されていますが、未だにすべてを解明するには至っていません。
ただし、AGAの原因のひとつとして、男性ホルモン「ジヒドロテストステロン(DHT)」があることが現時点で判明しています。
DHTは、同じく男性ホルモンのひとつである「テストステロン」が、頭皮と前立腺に存在する酵素「5α-リダクターゼ」の働きによって変換されて発生します。AGAの原因のひとつに遺伝が含まれているのは、この5α-リダクターゼが生成されやすい体質が、遺伝によって受け継がれていると考えられているためです。血中において、DHT濃度が高くなると、それだけAGAの進行も早くなります。

AGA治療法

代表的なものに、「プロペシア」による治療があります。
プロペシアの主成分である「フィナステリド」は抗アンドロゲン薬の1つで、5α-リダクターゼを抑制する作用があります。
もとは前立腺肥大症に対する治療薬として使用されていましたが、その後、AGA患者への投与で育毛効果が見られたため、1997年にアメリカ食品医薬品局(FDA)によってAGA治療薬として認可されました。
現在では日本も含め、世界60か国以上で承認され、AGA治療薬に用いられています。実績としては、プロペシアを使用した人の98%にAGA進行抑制の効果が認められています。
また、国内の臨床試験において、使用期間半年で48%、1年で52%、2年で68%、3年で78%の割合で毛髪の増量を体感したという結果が報告されており、抜け毛防止及び発毛促進効果において、プロペシアがAGAに効果的であることが立証されています。

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